この記事ではクッキークリッカー(Cookie Clicker)を初めてプレイする方に向けて、序盤の進め方を紹介していきます。この記事を参考にしながら、クッキークリッカーの楽しさを感じていただければ幸いです!
クッキークリッカーの魅力
クッキークリッカーはひたすらクッキーを生産するだけのゲームです。
しかし、初めは1枚単位で増えていたクッキーが最終的には1億や1兆で済まない大きな数に増えていく中毒性の高さは異常です。
また、クッキーの生産を効率化していくと、どんどん新しい要素が出てくるので飽きが来にくいです。
俗に「放置系」や「クリッカー系」と呼ばれるゲームですが、このジャンルの他のゲームに比べて、プレイ時間に対しての数字の増え方や新要素の開放のテンポがちょうど良く、その結果、私は何千時間もこのゲームに吸い取られてしまいました……。
プレイ方法(日本語版の注意点)
ブラウザ版?Steam版?
このゲームにはブラウザ版とSteam版があります。ブラウザ版とSteam版はほとんど同じ物ですが、Steam版は有料なのでまずはブラウザ版でプレイされると良いと思います。
ブラウザ版でプレイしたセーブデータをSteam版に引き継ぐことも可能です。
ちなみに私は開発者のOrteil氏への感謝の意を込めてSteam版を購入し、普段はSteam版をプレイしています。
日本語版の注意点
ブラウザ版をプレイする場合に注意点が一つあります。まずGoogleで「クッキークリッカー」と検索してみましょう。

一番上にクッキークリッカーの日本語版が出てきますが、こちらは本家ではなく、有志によって翻訳された物になります。十分楽しんでプレイできますが、本家に比べてアップデートが遅れている場合があるため、私は本家でのプレイをおすすめします。幸い、現在は本家も言語選択機能が追加され、日本語でのプレイが可能になっています。
本家は英語で「Cookie Clicker」と検索すると一番上に出てきます。
ここにURLも貼っておきます。
Cookie Clicker – Orteil
言語選択
初めてページを開くとこのような言語選択画面が出てきます(見やすさのためにズームしています)。好きな言語を選択しましょう。本サイトでは日本語を選択して説明を進めます。
後からでも画面中央上部にあるOptions(オプション)からいつでも変更可能です。

するとゲームが開始されます。(このゲームには季節イベントというものがあるので、季節によっては画面が少し違うかもしれません。季節イベントではゲームを有利に進められるので、ラッキーだと思ってください。)
★ゲーム開始(手動生産と自動生産)
ではクッキーを生産していきましょう。クリックによる手動生産と、施設による自動生産があります。この2つを組み合わせてどんどん生産できるクッキーを増やしていきましょう。
手動生産
では、左の大きなクッキーをクリックしてみましょう。

上の数字が「1クッキー」になりました!
この「〇〇クッキー」という数字はあなたが今持っているクッキーの数になります。このゲームでは左にある大きなクッキー(大クッキー)をクリックするとクッキーが生産されます。
そして画面下部を見ると実績が解除(達成)されたことも分かります。「目覚めの一枚」はクッキーを1枚焼く(生産する)と手に入る、最も簡単な実績です。実績は全部で622個(v. 2.052現在)あります。沢山のクッキーを稼ぎ、この実績を解除していくのがこのゲームの目標になると思います。
そのまま大クッキーをクリックし続け、15クッキー稼ぐと、右のショップに「カーソル」が現れます。
自動生産

「カーソル」の下にある「🍪15」は、15クッキーを消費し、カーソルを1つ買うことができるという意味です。「カーソル」をクリックして買ってみましょう。

すると、所持クッキーを15消費する代わりに、クッキー所持数の下の「毎秒:〇〇」の数字が0から0.1に増えたと思います。この数字は、クリックしなくても自動で生産されるクッキーの数を表しています。この数字を「CpS」と呼びます。(Cookies per Second(一秒あたりのクッキー数)の略)
「カーソル」のCpSは0.1枚ということです。
「カーソル」やその下に隠されている「???」のような、自動でクッキーを生産してくれる物のことを「施設」といいます。
現在CpSが0.1ということは、1秒間に0.1枚のクッキー、つまり10秒間に1枚のクッキーが生産されます。実際にしばらく放置してみると、10秒に1枚、所持クッキー数が増えていることが分かると思います。正直、現状では少なすぎますね。今後どんどんこの数字が増えていくので楽しみにしていてください。
このままクッキーを生産し続けましょう。「カーソル」が買えるようになる度に「カーソル」を買ってもいいですし、次の施設目指してクッキーを貯めても構いません。
ちなみに、同じ施設は買うごとに価格が1.15倍されます。
クッキーがある程度貯まると、「カーソル」の次の施設が明らかになります。

次は「グランマ」(おばあちゃん)がクッキーを焼いてくれるみたいですね。実績が邪魔だったら×を押して消しても構いません。
ここではクッキーを100枚貯めて「グランマ」を買ってみることにします。

画面中央におばあちゃんが現れ、CpSが1増えましたね。「グランマ」のCpSは1みたいです。「カーソル」より高い代わりにCpSは大きいですね。
「カーソル」や「グランマ」のようなクッキー生産施設はまだまだあります。「こんな物がクッキーを生産するのか~」といったユーモアもこのゲームの特徴の一つですね。
おまけ:売る

施設の上にある「売る」を選択すると、施設を売ることができます。10、100、全部(全部は売る場合のみ)を選択すると、10個単位や100個単位のまとまった数売り買いすることができます。
施設を売ると、売る画面で施設名の下に表示されている数のクッキーが手に入ります。この売値は、「その施設の今持っている最後の1つを買うのにかかった値段の1/4」です。
例えば「カーソル」の場合、この21742という数字は63個目の「カーソル」を買うのにかかった値段の1/4です。
また、キーボードの「Ctrl」や「Shift」を押すと、押している間だけ10個単位での売り買いモード、100個単位での売り買いモードに切り替えることが可能です。
★アップグレード
クッキーを100枚貯めると「グランマ」が買えるようになりましたが、下の画像のように、ショップの上の方にある手のようなマークも明るくなり、買えるようになります。マウスカーソルを合わせてみると、価格と効果を見ることができます。

「強化された人差し指」に代表される、このスペースに表示される物は「アップグレード」と呼ばれ、物によってさまざまな効果があります。
「強化された人差し指」はマウスと「カーソル」の効率が2倍になります。
マウスの効率というのは、大クッキーをクリックして生産できるクッキーの効率です。
「カーソル」の効率が2倍になると、「カーソル」1つあたりのCpSが0.2に増えます。
買ってみると、CpSが増え(上の画像の状態の場合は1.4から1.8に)、大クッキーをクリックすると2枚クッキーが増えるようになりました。
アップグレードには強力な物が多いです。理由は掛け算される効果が多いからです。
将来的に数字が大きくなればなるほど、掛け算の効果は大きくなっていきます。
このまま、どんどん開放されていく色々な施設を購入したり、アップグレードを購入したりして、どんどんクッキーを生産していきましょう。
ゴールデンクッキー
しばらくプレイしていると、下の画像のような金色のクッキーが現れることがあります。

これは「ゴールデンクッキー(GC)」と呼ばれるもので、10分に1回程度の頻度で現れます。10秒程度ですぐ消えるので、見かけたらすぐにクリックしましょう。クリックすると、例えば、まとまった数のクッキーが一度に手に入ったり、77秒間CpSが7倍になったり、色々な効果の中からランダムで1種類の効果が現れます。
中々クッキーが増えず停滞している所にゴールデンクッキーが現れてCpSが7倍になって次の施設が買えたりすると本当に嬉しいです。
おまけ:オプションとセーブ
画面中央上部の「オプション」をクリックすると設定画面が開かれます、設定画面右上の×ボタンを押したり、もう一度「オプション」を押したりすると設定画面は閉じられます。
全般

「全般」では、言語の変更と、セーブとロードができます。このゲームのセーブデータはテキストデータなので、「セーブをエクスポート」を教えて出てくる長い文字列がそのままあなたのゲームの進行状況を表しています。ドラクエのふっかつのじゅもんと同じシステムですね。
このゲームは自動セーブですが、ブラウザの履歴が削除されると初めからになるので、たまに「ファイルに保存」からPC内にファイルとしてセーブデータを保存しておくことを強くおすすめします。
設定

グラフィックなどの設定です。デフォルトでは上の画像のようになっています。
パソコンの性能などの問題で動作が重い場合は「高品質で描画」から「動くクッキー」までをOFFにすると改善するかもしれません。
ON OFFどちらでも良い物が多いですが、「数字を短く表記」と「終了警告」と「砂糖玉使用の確認」はONにしておいた方がいいと思います。
おまけ:大きな数字の表記
本家クッキークリッカーでは、言語として日本語を選択しても、100万以上の数字はmillionなどの英語で表記されてしまいます。
これは、どんどん数が大きくなっていくと日本語で表せなくなること、日本では1億 = 10000万であり4桁ごとに呼び方が変わるのに対し英語では1 billion = 1000 millionであり3桁ごとに変わるためプログラムの変更が面倒であることが理由だと考えられます。
1 million(100万)、1 billion(10億)、1 trillion(1兆)、1 quadrillion(1000兆)などの大きな数字の英語での表し方は、他サイトを参考にしてください。
Wikipediaのこの項目が見やすいと思います。
本ブログでも、100万以上の大きい数字は英語で表記することにします。
★ミルクと実績
全実績のうち2%の実績を解除すると(v. 2.052現在では13個)、アップグレードに子猫が現れます。
ちなみに、画面中央の記録をクリックすると今まで焼いた総クッキー数を見たり、購入したアップグレード、解除した実績などを見ることができます。

「子猫ヘルパー」は「ミルク」の量に応じてCpSを強化してくれます。
ミルクは画面左下にある液体です。初めは白ですが、実績を解除していくとフレーバーが変化し、色が変わったりします。
ここからの詳しい数式は知らなくても大丈夫です。
知っておいて欲しいことは、
「子猫を買っている状態では実績解除数に応じてCpSが増える」
ということです。
ミルクの量は、(実績解除数)× 0.04で計算されます。
「子猫ヘルパー」は、CpSを「1 + 0.1 × (ミルク量)」倍します。この倍率は実績を解除するごとに再計算されるので、子猫を買う前に実績解除数を増やす必要はないです。
この0.1という数字は「子猫ヘルパー」に設定されて数字で、今後ゲームを進めていくとアップグレードに他にも子猫が出てきますが、その子猫も0.1であるとは限りません。
このミルクと子猫によるCpSの強化は、今後子猫が増えていくにつれ、強力な要素になってきます。
ミルクと子猫によるCpSの強化倍率を増やすためにも、どんどん実績を解除していきましょう。
例として、子猫によってCpSが強化される様子をお見せします。興味がある方はクリックして表示してください。
クリックして表示

このように実績解除数が上の画像のように19の場合、1 + 0.1 × 19 × 0.04 = 1.076なので、「子猫ヘルパー」によってCpSは1.076倍、つまり7.6%の増加になり、CpSは11,403から12,269になる計算になります。買ってみましょう。

小数点以下の計算の関係で12,270になりましたが、CpSが7.6%増加しました。この状態で実績を1つ解除してみましょう。

「子猫ヘルパー」による倍率が7.6%増加から8%増加に強化され、CpSも増えました。
★今すぐ解除できる実績
実績解除の重要性を解説したところで、今すぐ解除できる実績をいくつか紹介したいと思います。
自力で見つけるのは難しい、ユーモアのある実績がいくつかあります。
具体的な解除方法は隠しておくので、自力で解除したい方は自力で解除してみてください。
クッキーをミルクに浸す者
実績「クッキーをミルクに浸す者」の解除方法をクリックして表示

画像のように、ブラウザをズームしたりブラウザのウィンドウを縦方向に縮めることによって大クッキーがミルクに浸り、実績「クッキーをミルクに浸す者」が解除されます。
ちっちゃなクッキー
実績「ちっちゃなクッキー」の解除方法をクリックして表示

「記録」にあるこのちっちゃなクッキーをクリックすると、実績「ちっちゃなクッキー」が解除されます。
名前なんてどうでもいい
実績「名前なんてどうでもいい」の解除方法をクリックして表示

画面左上の「〇〇のベーカリー」をクリックすると名前が変えられます。好きな名前を付けて決定をクリックすると、左上の名前が変わり、実績「名前なんてどうでもいい」が解除されます。
はい、どうぞ
実績「はい、どうぞ」の解除方法をクリックして表示

「記録」の実績一覧にある大量の「?」の中から、「名前なんてどうでもいい」の右側にある「?」をクリックすると実績「はい、どうぞ」が解除され、画像のように「!」に変わります。
タブロイド中毒
実績「タブロイド中毒」の解除方法をクリックして表示

画面上部にあるニュース欄(製作者Orteil氏の遊び心による、特に意味がない文章です)は時間経過もしくはクリックによってランダムに文章が変化します。ここを50回クリックすると実績「タブロイド中毒」が解除されます。
報道機関を押し潰す
実績「報道機関を押し潰す」の解除方法をクリックして表示

ウィンドウを横方向に縮め、ニュース欄を狭くすることによって、ニュース欄に「ニュース:助けて!」と表示されます。この状態でニュース欄をクリックすると、実績「報道機関を押し潰す」が解除されます。
過去の日々
実績「過去の日々」の解除方法をクリックして表示

画面中央上部にある「情報」をクリックし、下にスクロールしていくと過去のアップデート情報を見ることができます。
どんどん下にスクロールしていき、一番下、ゲームが公開された日まで遡ると、矢印で指した場所に小さいクッキーがあり、それをクリックすると実績「過去の日々」が解除されます。
奇怪なクリック(人によっては難しいです)
実績「奇怪なクリック」の解除方法をクリックして表示
大クッキーを1秒間に15回以上の速さで5回クリックすると、実績「奇怪なクリック」が解除されます。高橋名人よりは遅くても大丈夫です。
非人道的
実績「非人道的」の解除方法をクリックして表示
「グランマ」を1人売ることで実績「非人道的」が解除されます。
おまけ:序盤から解除できるチャンスがある実績
今すぐ解除できるとは限りませんが、運次第・気合次第で序盤から解除可能な実績を2つ紹介します。
一番乗り
実績「一番乗り」の解除方法をクリックして表示
ゴールデンクッキーを、現れてから1秒以内にクリックすると、実績「一番乗り」が解除されます。
運が尽きてきた
実績「運が尽きてきた」の解除方法をクリックして表示
ゴールデンクッキーが消える前1秒以内にクリックすると、実績「運が尽きてきた」が解除されます。
おまけ:誤解するかも知れないアップグレードの効果
序盤に出てくる、誤解するかも知れないアップグレードの効果をいくつか説明します。
+X%クッキー系

+という記号が使われているので誤解するかも知れませんが、このような、「クッキー生産倍率が+1%。」や「クッキー生産倍率が+2%。」という効果のクッキーは、それぞれのクッキーが別々にCpSを1.01倍や1.02倍します。
つまり、
もし「クッキー生産倍率が+10%。」という効果のアップグレードを3つ買った場合、
「CpSが30%増加し、1.3倍」ではなく、「CpSが1.1の3乗(1.1×1.1×1.1)倍され、1.331倍」になります。
シナジー系

このような「グランマ」の数が他の施設の生産効率を強化するようなアップグレードを「シナジー系」と言います。
ここでは、「鉱山が2グランマごとに+1%のCpS獲得。」の部分について説明したいと思います。
まず、「1グランマごとに+0.5%のCpS獲得。」と書いたほうが正確です。「グランマ」が1人しか居なくても「鉱山」は0.5%の強化を受けます。
そして、このアップグレードは読んだ時のイメージ通り、「グランマ」の数に応じて掛け算的に効果が増えるのではなく、足し算的に効果が増えます。例えば、「グランマ」が200人居れば「鉱山」の生産効率は+100%、つまり2倍になります。
「複数のアップグレードの効果は掛け算になるが、一つのアップグレード内での効果は足し算になる」と考えていいと思います。
次回予告:1 billion枚のクッキーを生産すると現れる新要素
最後までお読みいただきありがとうございました!
今回で最序盤に知っておいた方がいい事はほとんど説明したと思います。
今回第1回のゴールとしては、1 billion(10億)枚のクッキーを生産することになります。
するとある新要素が現れます。一応ネタバレ防止のために隠しておきます。
1 billion枚のクッキーを生産すると現れる要素をクリックして表示

今まで生産した総クッキー数が1 billion(10億枚)を超えると、「砂糖玉」という要素が解放されます。
この新要素を実際に使えるようになるには23時間(もしくは20時間)待つ必要があるので、しばらくは施設やアップグレードを買い進めていくことになると思います。
次回第2回は、この新要素について説明したいと思います。よろしくお願いします。